透析を行っていない腎不全(保存期CRF)の方の腎性貧血に対して新しい薬が複数登場しています。
腎性貧血の治療
腎性貧血の治療をすることで、疲れやすい、からだがだるいなどの日常生活を妨げる症状を改善します。
飲み薬:HIF-PH阻害剤
ダーブロック®(ダプロデュスタット)
保存期慢性腎臓病患者には、
ダプロデュスタット 1回2㎎/1日1回
エベレンゾ®(ロキサデュスタット)
未治療の場合、1回50㎎を開始容量とし、週3回内服します。
バフセオ®(バダデュスタット)
1回300㎎を開始用量とし、1日1回内服します。以後は、貧血の状態に応じて服用量が適宜増減となります。
注射薬:赤血球造血刺激因子製剤(ESA)
エリスロポエチンと同じような構造をしているお薬です。
足りなくなったエリスロポエチンの働きを補って、赤血球が作られる量を増やします。
ダルベポエチン
赤血球のもとになる細胞に作用して赤血球を増やし、腎臓の病気による貧血を改善します。
通常、腎性貧血の治療に用いられます。
腎臓と貧血の関係
腎性貧血とは
腎機能が低下すると、赤血球の産生を促すエリスロポエチンが十分につくられなくなり、血液中の赤血球が少なくなってしまいます。この状態を「腎性貧血」といいます。
腎性貧血の主な症状
貧血になって赤血球の量が少なくなると、全身に酸素が行き渡らなくなり、色々な症状があらわれます。
疲れやすい
からだがだるい
息切れがする
動悸がする
顔色が悪い
盛岡バスセンター近くの消化器内科|いしい内科・糖尿病クリニック