慢性便秘症|いしい内科・糖尿病クリニック|岩手県盛岡市
便秘のつらい症状を解消して、快適な日常生活をめざしましょう。最近では治療薬の種類が増えて、便秘の治療が変わりつつあります。
便秘のつらい症状でお困りなら、お気軽にご相談ください。
便秘の治療薬
マグミット
制酸剤として内服する場合、1日0.5~1.0gを数回に分割内服します。
便秘症で内服する場合、1日2gを3回分割して内服します。
マグミットは慢性便秘症の第一選択薬と考えています。
アミティーザ®(ルビプロストン)
アミティーザは、小腸に作用して水分の分泌を増やすことで、便を柔らかくして腸管内の輸送能力を高め、自然な排便を促します。
1回24μgを1日2回、朝・夕食後に内服します。症状により適宜増減します。
グーフィス®(エロビキシバット)
グーフィスを服用することで、大腸内の水分分泌や大腸の運動が促進され、排便しやすくなります。便の硬さは正常便に近づきやすくなります。
5㎎2錠を1日1回食前に内服します。
リンゼス®(リナクロチド)
リンゼスは、腸管内の水分分泌(腸の内容物に水分を与えること)を促して便を柔らかくし、便の移動をスムーズにして排便を促します。また、痛みに過敏になっている神経線維の伝達を抑え、腹痛や腹部不快感を改善します。
0.5㎎を1日1回、食前に内服します。
そもそも便秘とは?
食べた物は、腸の中を通るときに大半の水分が吸収され、残りかすが適度な硬さの便として排出されます。
しかし、何らかの原因で水分が体に多く吸収されると、便が硬くなってしまいます。また、便が肛門の近くまできていても、うまく排泄できない場合もあります。
便秘は、症状によって大きく2つに分かれます。
①排便の回数や量が十分あるが、スッキリとした排便ができないタイプ
②排便の回数や量が少ないため、便が腸の中にたまるタイプ
どうして便秘になるのですか?
便秘の原因
食事の量が少なかったり、運動不足だと便秘になりやすいと考えられています。精神的なストレスも便秘を引き起こす大きな要因であることが知られています。また、大腸の動きが悪くなったり、便を出そうといきんだときに直腸の筋肉をうまくゆるめることができなくなると、便秘が起こりやすくなります。
このほか、何らかの病気の治療薬で便秘になることもありますし、まれに大腸がんなどの腸の病気が原因で便秘になることもあります。
年をとるにつれて、さまざまな原因が重なりやすくなり、高齢者では食事の量が減ることも一因となって、便秘になる人が増えてしまうのです。