高血圧症|いしい内科・糖尿病クリニック|岩手県盛岡市
高血圧って実は危険な病気!
・高血圧とは、塩分の摂りすぎやストレス、肥満など複数の生活習慣病の悪化により、血圧が高い状態が続いてしまう病気です。日本人の約3人に1人が罹患する国民病です。
・高血圧は、ほとんどの人で自覚症状がありませんが、血圧が高い状態が続くと血管や心臓に大きなダメージを与えてしまいます。その結果、命に関る重大な病気が起こる危険性が高まります。
・しかし、生活習慣を改善しながら定期的に通院して血圧をコントロールすることで、これらの病気を抑えられることがわかっています。
・そのため、高血圧の患者さんは原因となる生活習慣を改善しながら、定期的に通院して処方されたお薬をきちんと内服することが大切です。
高血圧治療の目標
・一般的な治療の目標として、75歳未満の人では診察室血圧で130/80mmHg未満を、75歳以上の人では140/90mmHg未満を目指します。家庭血圧ではそれぞれ5mmHg低い値を目標にします。
・合併している病気の状態などによって、より低い値を目標にしたほうが良い場合や、逆に慎重に血圧を下げたほうが良い場合があります。
・食事や運動などの生活習慣の改善に加え、お薬による治療により治療目標の達成を目指します。
高血圧の治療薬
ホルモンに作用する薬
ACE阻害薬:エナラプリル、イミダプリルなど
ARB:テルミサルタン、ロサルタン、イルベサルタンなど
ARNI:エンレスト®
血圧を上げるホルモン「アンジオテンシンⅡ」の働きを抑えることで血圧を下げる薬です。ARNIには、血圧を下げるホルモン「ナトリウム利尿ペプチド」の働きを強める作用もあります。
血管に作用する薬
カルシウム拮抗薬:アムロジピン、ニフェジピンなど
血管が収縮するときに必要なカルシウムイオンの働きを抑えて、血圧を下げる薬です。
腎臓に作用する薬
サイアザイド系利尿薬:トリクロルメチアジド、ナトリックス®
MR拮抗薬:ミネブロ®
体内の余分な水分と塩分の排泄を促し、血液量を減らして血圧を下げる薬です。
自律神経に作用する薬
β遮断薬:ビソプロロール
α遮断薬:ドキサゾシンメシル
交感神経の働きを抑え、心臓の過剰な働きを減らしたり、血管を拡張させることで血圧を下げる薬です。
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