糖尿病診療ガイドライン2024「糖尿病性腎症」について

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糖尿病性腎症 Q 尿中アルブミン排泄の増加は腎症における腎機能の低下のリスクとなるか? 【ポイント】 ●尿中アルブミン排泄の増加は腎症における腎機能低下のリスクとなる。 ●尿中アルブミン排泄の増加は腎機能低下の抑制につながる。 CQ タンパク質の摂取制限は糖尿病性腎症の進行抑制に有効か? 【ステートメント】 ●顕性アルブミン尿期以降において、その進行抑制に対して、栄養障害のリスクのないタンパク質摂取制限は有効である可能性があるが、臨床的エビデンスは十分ではない。[推奨グレードU](合意率 100%) CQ RAAS阻害薬は腎症の発症・進行抑制に有効か? 【ステートメント】 ①アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬とアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)は、アルブミン尿を有する腎症の進行抑制に有効であるため推奨される。[推奨グレードA](合意率 94%) ②ACE阻害薬あるいはARBによる治療中でアルブミン尿を有する糖尿病患者において、フィネレノンは腎症の進行抑制に寄与しうる。[推奨グレードB](合意率 89%) CQ SGLT2阻害薬は腎症の進行抑制に有効か? 【ステートメント】 ●アルブミン尿を有する2型糖尿病患者の腎症の進行抑制にSGLT2阻害薬が推奨される。[推奨グレードA](合意率 100%) CQ GLP-1受容体作動薬は腎症の進行抑制に有効か? 【ステートメント】 ●2型糖尿病患者の腎症の進行抑制にGLP-1受容体作動薬は有効である。[推奨グレードB](合意率 100%)